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「惡の華」第1話先行上映会に行って来ました

 この4月にスタートする長濱博史監督の最新作『惡の華』の試写会に出かけてきた。本篇もさることながら、その後のトークショーがえらい面白さだった。ロトスコープで製作されているこのアニメ、まず実写でドラマのように映像を撮影し、そこに外画の吹き替えのように声を当てていくのだが、ここで使用するマイクが、通常のアフレコ用ではなく、やはり実写で用いるようなガンマイクなのだそうだ。このため、声優陣は自由に動くことができる。ただ画面に対峙するだけでなく、時には役者同士で向き合って台詞をぶつけあったりもするようだ。とにかく、伊瀬茉莉也日笠陽子の入れ込みぶりが尋常ではなく、まるで新興宗教に帰依したかのごとき口調で、作品と長濱監督への情熱をぶつけまくっていた。「人生いろいろ辛いこともあるけれど、長濱さんが生きて作品を作り続ける限り、私も役者を続けようと思いました」とか愛が重すぎます。監督は監督で語りたいことが山ほどあるようで、予定では上映+30分程度だったはずのイベントが、結局ほぼ1時間はオーヴァーしてしまった。主演の植田慎一郎(声優初挑戦のJUNON BOY!)も普通の基準からしたら相当に饒舌だったのに、ほとんど目立たなかったくらい。いや、ぜひとも想田和弘監督にドキュメンタリーを撮っていただきたいものである。

 そして、スゴいのは本篇のインパクトが、この異様なトークショーにぜんぜん引けをとらない事であった。「惡の華」第1話は、「坂道のアポロン」第7話のセッションシーンが30分続くと考えていただいて差し支えない。これはアニメの革命か、それともただのテロ行為なのか。アニメでジョン・カサヴェテスをやるつもりなのか。そもそも全13話を無事に作り終えることができるのか。事件は既に起きている。

内容のいっさいわからない予告篇

http://akunohana-anime.jp/